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台湾が米国から輸入したハーゲンダッツのアイスクリームから発がん性物質が検出された。台湾メディアの中時新聞網が20日付で伝えた。

ハーゲンダッツはこのほど声明を発表し、台湾に輸出したバニラのカップ入りアイスクリームおよび缶入りのアイスクリーム2ロットについて、サンプル調査の結果ごく微量の残留農薬が検出されたと明らかにした。検出されたのは発がん性が指摘されている酸化エチレン(エチレンオキシド)で、回収と返品を進めている。

同社は、現在その他の地域で販売されている製品について同様の報告はないとし、「原料の供給元では厳格な管理が行われ、製品に酸化エチレンは使用されていない」と説明。「積極的かつ慎重に調査するとともに、台湾の主観機関と協力して検査を実施し、消費者を保護する」と表明した。
一方、中国メディアの観察者網は、米国とカナダでハーゲンダッツを所有するフロネリ(ネスレとPAIパートナーズの合弁会社)について「昨年にフロネリが製造する複数のブランドの少なくとも46種類のアイスクリームについて、酸化エチレンが検出されたことで回収の対象になったことがスペインメディアの報道で明らかになっている」と報じている。

プレミアムアイスクリームブランド「ハーゲンダッツ」が香港と台湾で販売していたアイスクリームから殺虫剤成分「エチレンオキサイド」が検出された。これを受けて同商品の販売が中断され、回収措置が下された。

香港サウスチャイナ・モーニング・ポスト(SCMP)によると、香港と台湾当局の検査で殺虫剤成分が検出された製品はハーゲンダッツ・バニラ味のパイント(473ミリリットル)と業者用大容量(9.46リットル)の2製品だ。すべてフランス産だという。

エチレンオキサイドは摂取時に各種がんを誘発する可能性のある「1級発がん性物質」に分類されている。食品安全情報院によると、エチレンオキサイドは農産物・食品などを殺菌したり洗浄したりする過程で主に使用され、氷菓子類や健康食品から主に検出される。

香港ハーゲンダッツ側は自社製品から農薬成分が検出されて販売中断および回収措置を受けたことに対して消費者に謝罪し、世界のハーゲンダッツ支社に通知した。

ハーゲンダッツコリア側は「問題になったバニラ味パイントはフランス産だが、国内に流通している製品は米国産」と説明した。ただしパイントの他に「ミニカップ」など他のサイズのバニラ味の製品はフランス産が販売されている。

ハーゲンダッツは韓国プレミアムアイスクリーム市場で不動の1位を誇っている。

韓国食品医薬品安全処は22日、このように伝えて「国内で流通中のハーゲンダッツ製品に対してすぐに安全検査を実施する」と明らかにした。安全処関係者は「21日、各地方食品安全庁にハーゲンダッツ製品に対する安全検査を指示した」としながらも「ただし香港は韓国の検出量基準に比べて厳格なほう」と説明した。
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