【ゆっくり解説】ワルサーWA2000、価格1000万円オーバー・性能は高いが値段も高いブルパップ狙撃銃

2025年8月30日 2025年8月30日

10万グラムの人

ワルサーWA2000は、1980年代にドイツのカール・ワルサー社が開発したブルパップ方式の半自動狙撃銃です。当時の西ドイツ特殊部隊の要求に応える形で、対テロ作戦での精密な狙撃能力と、従来の狙撃銃よりも優れた取り回しを両立させることを目指して設計されました。最大の特長は、全長を大幅に短縮しながらも長い銃身を維持できるブルパップ方式を採用している点です。これにより、車両や建物内といった狭い場所での運用性を高めつつ、フリーフローティングバレルと精密なトリガーメカニズムにより非常に高い命中精度を誇ります。口径は主に.300ウィンチェスターマグナム弾を使用し、遠距離での高い阻止力も兼ね備えていました。
しかし、その革新的な設計と高精度は、製造コストの高さと複雑な構造を招き、結果として生産数はごく少数にとどまりました。そのため、ドイツの公的機関で広く採用されることはなく、商業的にも成功しませんでした。現在では生産が終了しており、その独特で未来的なデザインと極めて少ない生産数から、世界中の銃器コレクター垂涎の幻の銘銃として知られています。市場に出回ることは非常に稀で、取引される際には十万ドル近い高値がつくこともあります。ワルサーWA2000は、その技術的先進性と希少性によって、銃器史に名を刻むユニークな存在となっています。

0:00　あいさつ
0:52　概要
2:29　開発経緯
6:20　対テロ狙撃銃
8:40　性能・仕様
12:50　値段

【関連動画】
●PSG1