【ゆっくり兵器解説】ドラケン、最強すぎるドッグファイト性能を持つスウェーデンのジェット戦闘機

2025年11月1日 2025年11月1日

10万グラムの人

サーブ35ドラケンは、冷戦期にスウェーデンが「武装中立」政策のもと独自開発した迎撃戦闘機です。ソ連の高速爆撃機に対抗し、有事には高速道路を滑走路として使うため、マッハ2級の高速性能と優れた短距離離着陸性能の両立という極めて困難な要求から生まれました。最大の特徴は、世界で初めて採用された革新的な「ダブルデルタ翼」です。翼の根元側を鋭い後退角にして超音速飛行時の抵抗を減らし、先端側を緩やかな後退角にして低速時の安定性を確保。この独創的な設計で、相反する飛行特性を見事に両立させました。強力なエンジンと優れた空力特性により、「コート・パロード」と呼ばれる後のコブラ・マニューバの原型ともいえる特殊な急減速機動が可能でした。また、徴兵でも短時間で燃料・弾薬を補給できる、極めて高い整備性も備えています。1960年から約40年間スウェーデンの空の主力として活躍し、フィンランドなどにも輸出されました。その未来的なデザインと高性能は航空史における傑作と評価され、後継機ビゲンやグリペンへと繋がるスウェーデン航空技術の礎を築いた名機です。

0:00　あいさつ
0:37　概要
1:58　時代背景
4:32　開発
8:53　コブラ・マニューバ
12:31　性能など
16:20　まとめ

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