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 数日前、韓国ソウルの繁華街・明洞(ミョンドン)を取材していた記者は、韓国料理店でこう言われた。「日本人観光客の皆さんには、昔の明洞はもうないと思ってほしい」。2年半前までの明洞は、日本人や中国人の観光客であふれていた。だが、新型コロナウイルス感染症の影響による観光往来の中断で、ソウル随一の観光地の面影はすっかり消えうせた。

【写真】コロナ前の明洞

 コロナ禍前までは、午後になるとメイン通りに露天商が立ち並び、韓国料理店やコスメ店、アパレルショップなどが路地裏にまで立ち並んでいた。そんな繁華街も、コロナ禍で外国人観光客が途絶えた現在、シャッター街と化している。

 1950年代から3代にわたって「鍋チゲグルメ店」として知られた食堂や、日本人客でにぎわった創業35年目のソルロンタン専門店、中小規模ホテルなど、どこも新型コロナウイルス感染症の影響で閉店あるいは休業している状況だ。

 韓国の不動産現況を調査する公共機関「韓国不動産院」によると、2022年1-4月期の明洞の商店街空室率(建物内で賃借人がいない空き店舗比率)は42.1%と、2021年に引き続いて40%以上を記録した。ソウル市内の商店街全体の平均空室率6.2%と比べて、はるかに高い数値である。

「外国人頼み」ゆえの弱点
明洞と並ぶ人気の観光地だった東大門=2022年6月16日(筆者撮影)

 明洞と並んで日本人観光客に人気で、「韓国ファッションの聖地」とされる東大門(トンデムン)市場も、状況は変わらない。コロナ禍前、トッポッキや焼き鳥、釜山おでんなどの露店は、夕方になると外国人観光客が長蛇の列をなしていた。しかし、今や閑散としていて、多くの露天商がその日の売り上げを諦める。

 もちろん、ドゥータやミリオレといったファッションビルを訪れる韓国人はいるが、買い物をする人はほとんどなく、カフェを利用する程度である。客がいないテナントは夕方6-7時になると閉店準備に取りかかる。

 その半面、にぎわっている街もある。江南駅(カンナムヨッ)と梨泰院(イテウォン)、弘大入口(ホンデイック)などだ。週末だろうが平日だろうが、昼夜を問わず混雑している。これらの街は、新型コロナウイルス感染症がまん延していたにもかかわらず、昨年には活気を取り戻した。不況が長引かなかった理由は簡単だ。外国人観光客のための街ではなかったからである。

 明洞と東大門市場は外国人観光客に焦点を合わせた商店街だった。コスメ店では日本語や中国語で話しかけられるし、各店舗前の看板も「ここが果たして韓国なのか」と思うほど日本語や中国語など外国語があふれていた。

 飲食店も同様だ。明洞と東大門の飲食店や露店は、韓国人からたびたび「外国人プレミアム価格で量が少ない」と非難を浴びるほどだった。

 記者がたびたび利用する明洞のクッパ専門店の店員は「外国人観光客はコロナ禍以前の95%以上も減った。韓国人の会社員が昼食を食べに来てくれるのでなんとか店を維持できるが、週末は明洞に人が来ないので休んでいる。周辺の店もほとんど同じ状況」と話す。また、「かつて明洞は外国人観光客が中心で、韓国人をまともに相手にしなかったことが、街に人が来ない理由だ」と指摘した。
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