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中国メディアの観察者網は2日、「韓国製品はなぜ中国で人気がなくなったのか」と題する記事を掲載した。

記事は、最近「韓国の対中貿易が31年ぶりに赤字に転落か」というニュースが大きな注目を集めたと説明。自動車から化粧品に至るまで韓国製品の中国市場での不調ぶりは顕著であり、韓国・朝鮮日報が「中国市場に捨てられ、韓国は過去の記憶に」と報じたほか、韓国日報は韓国製品のシェア低下を「米国が中国人の愛国心をかき立てたため」と報じたことを紹介した。

その上で、韓国貿易協会上海代表処の報告書でもこうした傾向が顕著に表れているとし、同処が中国の消費者を対象に行った調査で、韓国製品のイメージについて「肯定的」と回答した消費者は54.5%で、コロナ禍初期の20年より5ポイント減少する一方、「否定的」との回答は10%で6.6ポイント増加したことを挙げた。

また、「コロナ以前から韓国製品の中国市場でのシェアは年々低下していた」とし、大韓貿易投資振興公社(KOTRA)の報告で、韓国製品の中国輸入品市場におけるシェアが2015年は10.9%に達したが、その後徐々に低下し、18年には9.7%、19年には8.4%、そして21年はここ10年で最低の8.0%に落ち込んだことを伝えた。

具体的に、現代自動車は16年に中国での販売台数は180万台に達し、市場シェアは10%前後になったが17年には78万5000台と半分以下に、21年は35万2000台、22年は25万4000台となり、シェアも1%にまで縮小した。化粧品でも、アモーレパシフィックやLG生活健康といった韓国ブランドの中国市場での売上高が減少傾向にあるという。

中国社会科学院世界経済・政治研究所の石先進(シー・シエンジン)氏は「当時は韓流が人気を集め、テレビ局が積極的に韓国のドラマや音楽、バラエティー番組などを流すのに乗じて韓国製品も売り上げを伸ばした。また、当時の中国ブランドはまだ成長過程にあり、価格と品質で韓国製に対抗するのが難しかった」とした。

しかし現在は「状況が変わった」とし、「中国市場での韓国製品のパフォーマンスは、政治的関係、消費者の嗜好(しこう)、国内競争、経済環境、文化的要因などさまざまな要素が影響する。韓国メディアが報じたように米中対立による中国人の愛国感情の高まりは、確かに米国の同盟国である韓国の製品への購買意欲低下に影響を与えた。また、中国製品が品質や価格において国際ブランドと遜色がなくなったことで消費者に選択の幅ができたことも関係している」との見方を示した。

一方、韓国対外経済政策研究院北京代表処の李尚勲代表は「米中対立の影響は確かにあるが短期的なものだろう」とし、「中国市場では現在も、米国のテスラの自動車やアップルのiPhoneの人気は相当高い。結局のところ人々が消費を行う際には、商品の価格と品質、いわゆるコストパフォーマンスや、ブランド価値が重要なのだ」と指摘。「中国の科学技術とイノベーション能力が向上したことにより、鉄鋼、機械、電子などの分野の中間財が韓国製品から国産品に代替されるようになった」ことも関連があるとした。

また、「半導体は韓国の対中輸出の主力製品であり、対中輸出の約30%を占めている。しかし、台湾から中国大陸への半導体輸出が急速に増加しており、韓国製品のシェア低下に一定の影響を及ぼしている」とも付け加えた。

石氏はこのほか、「韓国ブランドの中国市場における価格設定は高すぎる傾向にあり、価格に敏感な中国の消費者のニーズに合致していない」「多くの韓国ブランドは中国市場での差別化がうまくいっていない」などと指摘した上で、「一部の韓国製品の品質問題も消費者の懸念を呼んでいる」と説明。「サムスンのスマートフォンで爆発や自然発火が相次いだことも、中国人の韓国ブランドへの信頼低下につながった」とみている。

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