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岐路に立つ韓国経済…生活物価指数7.4%まで上昇
人間の身体活動に必須の3大栄養素である炭水化物・たんぱく質・脂肪の物価がすべて高騰している。穀物など農産物価格急騰を意味するアグフレーションと、肉類などたんぱく質供給源の物価上昇を意味するプロテインフレーションが同時に現れた。3大栄養素は消費をしなかったり減らしにくいだけに庶民物価負担に直結する。簡単に言えば「食べていくこと」がさらに苦しくなるわけだ。
5日に発表された統計庁の消費者物価動向によると、先月の食料品と非酒類飲料物価は前年同月より6.5%上昇した。頻繁に購入する品目を中心に構成される生活物価指数は7.4%まで沸き上がった。全消費者物価上昇率の6.0%より高い。
小麦やトウモロコシなど国際穀物価格が上がり、炭水化物食品価格をつり上げる様相だ。韓国農村経済研究院の「国際穀物7月号」を見ると、7-9月期の食用穀物輸入単価指数は4-6月期より13.4%上がる見込みだ。飼料用穀物輸入単価指数も前四半期より12.5%上がると推測された。
世界の小麦輸出量の1位と2位を占めたロシアとウクライナが戦争をして小麦供給に支障が生じたためだ。ここに対ドルでウォンの価値が下がり輸入単価が上がった。食用穀物価格が上がれば時差を置いて加工食品価格まで上がることになる。飼料価格が上がる時は畜産物価格も上がる。食品の連鎖値上げが予告されたという意味だ。
日照りによる農産物価格上昇も追加で現れる見通しだ。長期の日照りの後に集中豪雨まで発生し農産物の被害が大きくなっている。代表的な炭水化物作物であるジャガイモ価格は先月基準で1年前より37.8%上がるなど一部の作物はすでに価格上昇が始まった。また、米国など国際的に日照りが続いており国際穀物価格がさらに上がる恐れもあるとの懸念も出ている。
牛・豚・鶏肉など畜産物価格上昇も尋常でない。いずれも食卓に主に上がる代表的なたんぱく質・脂肪供給源だ。先月の畜産物価格は前年同月より10.3%上がった。品目別に見ると上昇率は石油類の39.6%に次いで2番目に高い。
豚肉が18.6%、鶏肉が20.1%など20%前後の上昇率を見せた。特に相対的に価格が安い輸入牛肉も1年間で価格が27.2%上がった。このほか先月はチーズが12.2%、牛乳が6.8%、豆腐が5.9%上がるなど、食卓にたんぱく質メニューを上げるのが負担になる雰囲気だ。
国連食糧農業機関(FAO)によると、肉類価格指数は5カ月連続で上がり、5月は122で過去最高を記録した。輸入豚肉に割当関税で0%の税率を適用するなど政府が対策を出したが、世界的に畜産物価格が上がるため体感するのは難しい。米国の場合、全米農業連盟調査で今月初めの牛肉価格は1年前より36%上がった。
現代経済研究院のチュ・ウォン経済研究室長は「飼料価格引き上げによる畜産物価格上昇が本格化したとみられるが国際穀物価格がすぐに下がる可能性は大きくない。食費支出の割合が大きい低所得層がこうした農畜産物上昇で影響を大きく受けるほかない」と話した。
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