【ゆっくり解説】なぜ薙刀は強い？500年間「戦場の最強武器」だった薙刀の歴史がヤバい

2025年7月19日 2025年7月19日

10万グラムの人

薙刀（なぎなた）は、長い柄の先に反りのある刀身を取り付けた日本の伝統的な長柄武器です。槍が「突く」ことを主目的とするのに対し、薙刀は「斬る・薙ぐ・払う」といった多彩な攻撃を可能にする万能性が特徴です。平安時代に誕生し、特に鎌倉から室町時代にかけて全盛期を迎えました。騎馬武者が主流だったこの時代、その長いリーチは馬上の敵を無力化し、重厚な鎧ごと叩き斬るほどの破壊力で戦場を支配。個人の武勇を象徴する武器として、武士や僧兵に広く愛用されました。しかし、戦国時代に足軽による槍の集団戦法が主流となると、大きく振り回す薙刀は密集戦に向かず、戦場の主役の座を槍に譲ります。平和な江戸時代には、武家の女性が貞淑と武勇を兼ね備えるための武芸へと姿を変え、「女子のたしなみ」として定着。嫁入り道具の一つとしても重要な意味を持ちました。巴御前のような女傑の伝説も、薙刀が女性の武勇の象徴となる一因です。現在では、競技スポーツ「なぎなた」として、その精神と技術が国内外で受け継がれています。

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