韓国で「ヤバい事故」が連発中―問われるモノヅクリの質―【ゆっくり解説】

2022年7月26日 2022年7月26日

10万グラムの人

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韓国で「ヤバい事故」が連発中…！「ビルが揺れた！」「列車が脱線した」大騒動のヤバすぎる全舞台裏

韓国で「ヤバい事故」が連発している！
2022年もついに7月に突入し、折り返しに入った。

韓国企業は1月に年度が始まるところが多いから、多くの企業にとって7月1日は「下期開始」の日だ。だから、韓国の会社員たちは何かと忙しい。今年は1日が金曜日だったから、尚更だ。

余談だが、金曜日のことを日本は「花金」というが、韓国では「火金（燃え上がる金曜日）」という。韓国の金曜日はアツイ。

そんな下期開始の日に、韓国では国民たちがヒヤリとする事故が重なって起こった。その中でも大きく報道された事故が、ソウル中心部にある有名なビルが突然揺れたことと、SRTという高速列車が脱線したことだ。

今回はその事故の内容と、信じられないような原因についてご紹介しよう。
ソウルのど真ん中に「ルメイエルビル（Le Meilleur／日本語読みは“ルミエール”）」という有名なビルがある。フランス語で「最高」という意味だそうだ。

飲食店や薬局、病院、企業などが入った20階建てのビルで、飲食店でいうと「光化門美進（ミジン）」という蕎麦専門店がとても有名だ。この店は、2018年から毎年ミシュランガイドに掲載されており、創業も1954年だから短命の韓国飲食業界の中では歴史も古い。

といっても、あくまで韓国式の蕎麦だから、日本人が普段食する蕎麦とはまったく味が異なる。
入居者ら約1000人が全員避難！
他の飲食店には、在韓日本人たちも集まりでしばしば利用している。そのため、このビルは筆者も数え切れないほど訪れたことがある。

かつては日系企業も数社入っていたし、今でも周辺に勤めている日本人駐在員たちが昼食を食べに行ったりと、日ごろから日本人の出入りが多い。ソウルを代表するビルのひとつだ。

7月1日の午前10時25分、入居者から消防署に「ビルが揺れている」という通報が多数入った。9階から12階部分が5分以上揺れたそうだ。
揺れを感じた50人ほどが先に避難。10時39分には案内放送が流れて入居者ら約1000人が全員避難した。建物が全面統制されて4時間もの間、ビル内に立ち入ることができなくなった。

この日、ソウル全域に猛暑注意報（33度以上）が発令された。ただでさえ暑さで体がまいってしまうというのに、下半期の初日に屋外に放り出された会社員たちはたまったものではなかっただろう。このビルには飲食店も多く入居しているから、飲食店は昼の営業もままならず売上が落ちただろうし、病院だって患者を診ることができずに対応に追われただろう。
ルメイエルビルがある鐘路（ジョンロ）区は、午後1時50分に現場でブリーフィングを開き、「建物安全診断の結果、屋上に設置された冷却機器が壊れて振動が発生した」と、騒動の原因を明かした。

冷却タワー9基のうち、1基のファンが破損。バランスを失った巨大な冷却機器が回転し続けてビルが揺れたという。「建物が振動に敏感な鉄筋コンクリート構造であったため、揺れを招いた可能性がある」という診断結果も加えて報告された。
公開された写真を見ると確かに羽がひとつ破損しているが、屋上に設置された冷却機器が20階建てのビルの9階から12階だけを揺らすというのはどういうことなのだろうか。また、「振動に敏感な鉄筋コンクリート構造」という説明があったが、ソウルに巨大な地震が発生したらこのビルはどうなってしまうのか、という不安が頭をよぎる。

韓国では2021年末から2022年1月にかけて建設中のビルに亀裂が入る事故や崩落事故などが数件発生、死者も出た。1995年に起こった三豊百貨店の崩壊（死者502名・負傷者937名・行方不明者6名）は日本でもよく知られているほど悲惨な事故だった。

韓国は度々ビルの崩落事故を起こしているから、韓国人の間でも「ルメイエルビルは大丈夫なんだろうか」という不安の声を漏らす人が増えている。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/97062?imp=0

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