【兵器解説】P-51マスタングよりもアガる。二式戦闘機・鍾馗、優れた上昇速度を持ちながらも評価が微妙だった傑作機

2025年1月31日 2025年1月31日

10万グラムの人

二式戦闘機・鍾馗の解説動画です。鍾馗は中島飛行機が開発した日本陸軍の戦闘機です。一式戦闘機の隼と並行して開発されました。1942年2月に陸軍の制式兵器として採用されます。高性能な機体ですが、当時のパイロット達からはあまり歓迎されませんでした。操縦方法が隼と異なり、扱いにくかったからです。鍾馗は従来の日本の戦闘機の戦闘スタイルではなく、欧米の戦闘機のような戦闘スタイルで戦うことに向いています。日本軍の戦闘機と言えば、零戦や隼のようなドッグファイト性能を重視した戦闘機ですが、鍾馗は違いました。トップスピードを活かし、一撃離脱（ヒット＆アウェイ）で戦う戦闘スタイルです。ドッグファイトに慣れた古参のパイロットたちは鍾馗の能力を十分に引き出すことができませんでした。しかし、適切な訓練を受けたパイロットは鍾馗の性能を引き出し、戦場で戦果を挙げたのです。欧米の戦闘機を参考にして作られたため、アメリカ軍では高い評価を得ました。鍾馗は特に上昇速度に優れており、P-51マスタングを超える上昇速度を持っています。WW2の戦闘機の中でも上位クラスの上昇速度を持っていたのです。設計者の糸川英夫氏は「鍾馗は最高傑作だった」と評価しています。

0:00　あいさつ
0:42　概要
2:17　開発経緯と特徴
5:24　鍾馗の戦術について
8:52　兵士の不評を買った点について
11:47　性能
14:45　まとめ
19:25　今後について

【関連動画】
●一式戦闘機・隼